【結果分析】米国大学院進学のための社会人になってからのTOEFL
2/16にTOEFLを受けてきました。
TOEFLは2013年の5月以来。学生時代はスコアが上がらず苦戦し、修士のときはIELTSを使って海外留学したことからTOEFLには苦手意識がありました。
今回の結果、準備の過程を分析することで、次のテストでより高い点数を取るための布石にしたいと思います。
1. 私の英語力
まずは私自身の英語力を概観しておこうと思います。
元は完全な純ジャパですが、学部時代に1年間の交換留学を経験、大学卒業後は英国大学院に進学しました。交換留学時のTOEFLスコアは86。大学院出願時にはIELTSのスコアをoverallで7.0まで上げることができました。
また大学院卒業後はミャンマー、ケニアと海外で英語を使う環境にいます。
ここまで書くと、TOEFLも余裕なんじゃないかと思われる方がいるかもしれませんが、アカデミックな英語から遠ざかっていること、TOEFLには苦手意識があり、スピーキングとライティングのスコアがいつも低いことから対策をしっかりしないといけないことを実感していました。
2. テスト当日までの準備
TOEFL受験を決めたのがテスト当日まで一カ月くらいのタイミングでした。
住んでいるのはケニアの田舎。最長片道3時間かかる学校モニタリングを終えた後の仕事後の夜と土日にしか勉強する時間は割けませんでした。ただメリットは渋滞も長時間の通勤もないこと。集中しようと思えば静かな環境で対策に没頭できます。
まずは平日の夜を使ってTOEFLの各セクションの概要や対策を頭の中に入れました。
そして予定ではETSの公式問題集の模擬テストを一度通しで受けて、それから弱点を集中的に伸ばすはずでした。しかし仕事が忙しく中々勉強する時間が取れず、TOEFLまであと2週間のところまで来てしまいました。
2週間前の土日にやっとリーディングとリスニングの模擬テストを受け両方26点を獲得。対策を打つべきはスピーキングとライティングだということで平日の夜にちょこちょこ練習。
本番1週間前にスピーキングとライティングの模擬テスト(点数は出ない)を受けて、苦手そうなスピーキングのIndependent task(自分の好きなものなどについて45秒話す問題)とライティングのIntegrated taskに特化して練習しました。
特にスピーキングはネットに転がっているテーマを見て即興で話を組み立て、それを録音することを繰り返しました。
3. 目標スコア
最終目標はoverallで100点でしたが、久しぶりのTOEFLということもあり、
リーディング 25
リスニング 25
スピーキング 20
ライティング 20
合計 90
という目標を立てました。
途中志望校のライティングの最低要件が23ということが判明したので、ライティングは23欲しいなと思い準備を進めていました。
4. 実際のスコア
実際のスコアは
リーディング 25
リスニング 24
スピーキング 23
ライティング 21
合計 93
でした。
ライティングが低かったのは残念ですが、まずまずの出来で予想通りの結果となりました。
リーディング、リスニングはほとんどOK。
スピーキングはメインの主張や要旨は話せているものの、論の展開や情報の詳細の口述が弱かったようです。
ライティングはIndependent taskはOK、integrated taskではリーディングとリスニングの関係性が不明確、主要なポイントの展開が弱いというETSのスコアレポートに書いてありました。
5. 成功要因
•模擬試験を受け、自分のだいたいのスコアを理解し、短い準備期間の中で弱点を集中的に補強できた
•スピーキングの練習をする中でIndependent taskではメモを取ることに追われ45秒話し終えられないことが分かったため、メモを取らず頭で構成を考える戦略に切り替えたことでスピーキングのスコアが伸びた
6. 改善点
優先度高
•ライティングはアカデミックライティングスキル自体の底上げが必要
•スピーキングとライティングでは展開力を鍛える。具体的には主張やトピックセンテンスの後にどう話を広げるか、接続詞を学び上手なエッセイの論の展開方法を分析する
優先度中
•リスニングは科学のトピックが苦手なので、重点的に対策
•リーディングは各セクション18分で解き、各セクションで2分余るようにする
優先度低
•自身の発音を矯正
•ETSのキーボードに慣れてスペルミスを減らす
7. 次の試験の目標
リーディング 28
リスニング 28
スピーキング 25
ライティング 23
合計 104
を目指したいと思います。
ライティングを集中的に伸ばすこと、リーディングとリスニングの確度を上げていくことで、このスコアを得ることは可能だと自信を持っています。またスピーキングとライティングは展開力を伸ばしていきたいと思います。
さ、次はGRE。こちらも対策を練っていこうと思います。
2018年末日本帰国を振り返る
久しぶりのブログ更新。
今回はかなり個人的な内容であることをご容赦願いたい。
日本に一時帰国した際に考えたことを雑多に書き記しておこうと思う。
1. 日本にもしがらみがあるということ
仕事柄途上国のド田舎にいることが多い。
そこでは外部者である私が地元地域に受け入れられるのに時間がかかったり、関係性をじっくりと作ってからでないと物事が進まないなど、地元のしがらみを意識することが多くあった。
今までは帰国する度に、日本では関係性をじっくり構築する必要はなく、プロセスの進みが早く、
日本はいいなあ、それに比べて途上国は。。と思ってしまっていた。
今回の帰国で、今まで『日本』と一般化していた対象は、自分が知る都市の日本であったということに気がついた。
友人と話している中で、日本も田舎に行くとよそ者は日本人であっても受け入れられなかったり、近所の人に自然と行動を把握されていたりしていることを教えてもらった。
また地元の地方のサッカーの初蹴りに参加したときは、開会の挨拶に多くの関係者が呼ばれていた。話も長い。ケニアと大して変わらない。
新春の挨拶で地元の有力者の顔を立てることは、私たちもあなたも地域の一員だよと互いに承認するための儀式のように感じた。
途上国、先進国の別を問わず、しがらみに基づいたコミュニティは存在しているのだということを理解した。
2. 愛とはなんだろう
大切な人が大切にしていることを大切にすることが愛なのだと教わった。
もし私が誰かに大切にされているのであれば、自分自身を大切にすることも愛なのだ。
愛は他人や自分の外に対して与えていくものだと思っていた。
だけど、大切にしている人が大切にしていることが私自身だった場合、自分を大切にしないとその人を愛していることにはならない。
私は自分のことやプライベートは二の次にして、自分が大切に思っていることに情熱を注いできたように思う。
しかし自分の心身を大切にしないことには自分の大切にしている人を愛せないことになってしまう。
今年は自分の心の声に耳を傾け、自分のしたい•したくないに反応していこうと思う。また仕事だけでなく、プライベートの生活も充実させていきたい。
3. 志と夢の実現に向けた具体的な手段の大切さ
自分の夢に対する志の弱さと、夢の実現に向けた具体的な手段の欠如を思い知った帰国だった。
いとこの中学生の友人と話していたときに、彼は全ての人が基本的な読み書き計算能力を身につけることができる社会を実現したいと熱を込めて語ってくれた。
同世代の友人は、人が自己実現を達成できることに携わりたいと、こちらも熱を込めて語ってくれて、圧倒された。
自分は途上国の現場でそこにいる人たちのために働くという夢は叶えることができたが、
自分の初心はなんだったんだろうと思い返した。
なんとなくは、『全ての人たちが生まれた属性に関係なく教育を受け、等しく成功するチャンスが得られる社会を作りたい』
『平和な世の中を実現したい』と記すことはできるが、果たして熱を持って語れるのか。
なぜ熱を持って語れなくなっているのか。
最初は熱を持って入社しても何年もダラダラ働いていたら、その人の目は腐ってくるようだ。
自分はパッションを持って自分の夢に向かえるのか、そのパッションはどこから出てくるのか、もう一度考え直す必要がある。
またその夢の実現に対してなんとなく惰性でやってきていたことにも気づいた。
夢の実現のためには自分を律し、明確な数値目標を立ててやっていく必要がある。
大学院進学という目標に対してなんとなくやってきたけれど、だらだらしてしまったり、先が見えない中でやっていることに不安も感じていた。
大きな目標を掲げ、それに向けての明確な数値目標、手段を設定する。
そうすることで、今に全力で取り組む。
定期的に振り返ることで軌道修正をする。
今年はそうやって自分が立てた目標に向かっていきたいと思っています。
2019年は坂道を登ることが多くなりそうだけど、登りきった後に大きな幸せが訪れることを信じて頑張ろうと思う。