kenyamatecchanのブログ

今回の一時帰国を通して思ったこと

2019年秋の一時帰国を通して思ったことを記しておきたいと思います。

まとめると自分はエリートではなく、弱い人間だということ。でも熱意努力量だけでは他人に負けず、さらに周りの人を大事にし、助けられてきたことで、ここまでやってこれたと思います。奢らず、チャレンジャー精神を忘れず、周囲の人たちへの感謝の気持ちを忘れず、これから一歩一歩進んでいくために、一時帰国を通して自分に対して思ったことを書き記しておきます。完全にプライベートな内容ですが、言語化しておくことで自分の気持ちを明らかにしておきます。海外の草の根の現場で同じような思いを抱いている人とは共感できるかもしれません。

自分の嗜好について

1. 孤独は苦手

日本で大切な人と一緒にいたことで、あ、自分一人でずっと生活するの難しいわ、と思いました。パートナーや心置ける友人が近くにいることって幸せなことなんだなと強く感じました。

2. 勉強が好き

帰国中図書館にこもっていて思ったのが勉強が好きだということ。これだ、と思った論文に出会ったときや自分が知らない視点を知ったときにはワクワク感や恍惚感を味わうことができます。

3. うまいもんを食べたい

美味しいものを食べたい欲があります。でもそれを一人ではなく誰かと食べたいです。

4. お風呂好き

帰国中何度も行きましたが温泉とサウナが好きです。ずっとシャワーだけだと辛くなります。

自分の思考•行動パターン

1. 熱意がある

熱意が消えることなくやり続けることができます。今まで途上国の教育、大学院進学など、実現したい思いを持ち続けて一貫してやってくることができました。

2. 成長意欲(スキル獲得意欲)がある

もっともっと成長したいという意欲があります。特に研究手法や統計などのスキルを身につけたいという思いが強くあります。一方で指導教官には、博士論文の研究計画については、スキル獲得欲が先行していて研究関心が甘いと言われてしまいました。

3. できる人のそばにいたい欲がある

NGOの現場に来るというキャリア選択をしたのに、えっ?と思われるかもしれませんが、かなりいい環境(=優秀な人たちに囲まれた環境)にいたい欲があることがわかりました。成長意欲があることにも関係しますが、大学までそういった環境で育ったことから、できる人たちの元でいて刺激を受けたい、刺激を与えたいと思う気持ちが強いです。メンターのような人と一緒にいたいという欲もあります。

4. 未知の環境への好奇心があり

とはいえまだ見ぬ場所や環境を探索してみたいという思いもあります。これまでなぜ途上国のど田舎に住んだり、旅行したかというと、なんか楽しそう、ワクワクするという感覚がありました。

5. 移動してたい欲がある

一か所にずっととどまっているのが苦手で、どちらかというと、いろんな場所にぽんぽん動いていたいです。

6. 行動力、速動力

どちらかというと行動してから気づくタイプ。以前はそのスピードも早かったので、行動ー気づきー行動修正というサイクルをかなり早く回せていました。

7. 人との関係性を大事にする

一度会った人との関係性を保ちたいという思いが強いです。そしてその関係性ゆえに助けられたことも多く、周りの人の協力なくしては自分はここまでやってこれなかったと思います。

8. 短期で結果が見えるものにやりがいを感じる

帰国中GREの準備をしていたのですが、3週間みっちり勉強して点数という形で結果がわかるものに対して充足感を感じました。学校でのテストが得意だったのも、同じような価値観が影響しているのかなと思います。この様な価値観ゆえに、自分が満足していくためには長期的に成し遂げたい自分像や社会像があっても、短期的に定量化できる目標を細かく回していく必要があると思いました。

これまでの途上国の現場での気持ちの変化

上であげたような嗜好や思考・行動パターンを持つ自分は今までの途上国への渡航時どのように感じていたのか記しておきます。

渡航時: 好奇心満々、何か成し遂げて成長してやるという気持ちで途上国の現場に渡航。最初は途上国の現場で真新しい視点が得られめちゃくちゃ楽しく、生活もハリがある。

2~3か月後: 徐々に環境に慣れ、真新しさを感じなくなる。周りにモチベートしてくれる人がいないことや組織の硬直性やスタッフの能力のなさを言い訳に自分が成長を実感できないことを嘆く。

その後: プライベートでも孤独感を感じてしまい、徐々にネガティブシンキングになる。そのうち待遇面での不遇を嘆き、日本で素晴らしい仲間に囲まれていたり、いい生活をしている友人を羨むようになる。

自分に足りてない点

1. 草の根での経験を言語化する準備ができていない。

大使館やUN、JICA職員の方と比べてかなり草の根に近い場所で活動•生活しています。一方でパッとまとめて話すことができる引き出しをうまくまとめきれていません。せっかくなかなか人が経験できない場所にいるので、面白いストーリーやキーワードを整理しておく必要があるなと思いました。

2. 端的に話すのが苦手

日本に帰って友人たちは端的にポイントを話すのが上手だなと思いました。私は頭の中でまとまっていないまま話し始めたり、話す順序や文同士の論理関係の提示が苦手なようです。

3. 意固地なエリート意識に苛まれている

昔はトライアンドエラーで常にチャレンジャー精神を持っていましたが、最近は変なエリート意識を持ち始めていて、これが行動や言動を制限しています。学歴が邪魔をしているのかもしれないですが、何か自分は他人と違うんだ、と斜に構えてしまい一歩踏み出す足が重くなってしまってきているように思います。

4. アウトプットを怖がるようになっている。

上のエリート意識に苛まれていることも関係していますが、アウトプットが怖くなりました。元々どちらかというと完璧思考だとは思うのですが、変なエリート意識ゆえに否定されたくない•失敗が怖いと思うようになりました。チャレンジャー精神が欠け、可もなく不可もなくな面白みのない自分になっているような気がします。

今後どうしていくか

1. 思いを持ち続ける

思考は現実化する。これまで大学院出願、論文、やりたいと思ったことは実現してきました。日本で安定だけ求めていればそういう人生になるし、もっと大学院で勉強したいと思うのであればそういう人生になると思います。目標を持ち続けて、やりたいことを実現していきます。そしてその思いを人に伝えることで、よりその思いを強くしていきたいです。

2. 長期的な目標と短期的な定量目標を場合分け

短期的な定量目標があると持続して大きな目標に向かっていけることに気づきました。長期的な目標を持ちつつ、短期的な定量目標も持つことでモチベーションの維持を図り努力を続けていきたいです。

3. 積極的にアウトプットを

完璧じゃなくてもいい、間違ってもいい。自分の意見を伝え、発信したいと思います。アウトプットへのフィードバックや反応を怖がるのではなく、そこから学ぶことで成長したいです。現場で感じたことをまとめることで引き出しを増やしていくことにも繋がります。端的かつ明快に伝えることを心がけたいです。

4. 人の話に興味を持つ

ケニアでの同僚や隣人とは既に見知った関係ですが、改めてその人と会話をする余裕を持つことで、今ここにある生活を楽しみたいと思います。

5. ナイロビではリラックスする

恵まれたことにナイロビには気のおける友人がいます。ナイロビに行く時には友人と思いっきり美味しいものを食べ笑いたいです。ナイロビにはサウナがあるホテルやジャグジーがあるホテルもあるので、そこにはお金を惜しまず楽しみます。

6. 3ヶ月に一度は環境をガラリと変える

今まで行ったことのない街にいくのもよし、旅行するのもよし。3ヶ月に一度は短期間であっても少し移動して気分転換をします。3か月を待たずとも時間があれば、まだ行ったことがない場所へ旅してみたいと思います。