アンボセリ国立公園サファリ徹底解説
アンボセリ国立公園の周辺に2年以上住んでいる私がアンボセリ国立公園のサファリ情報を徹底的にまとめてみました。
アンボセリには友人が来る度に行っているので、10回以上は足を運んでいます。何度足を運んでも楽しいアンボセリ、是非皆さんに訪れてほしいです。
アンボセリ国立公園
ナイロビの南東タンザニア国境沿い、キリマンジャロの麓にある国立公園。
総面積392㎢、ヘミングウェイがキリマンジャロの雪を執筆した場所としても有名。
象が多く生息していて、キリマンジャロをバックにした象の大群が絵になります!
もちろんライオン、キリン、チーター、カバ、バッファロー、ハイエナなど一通りはいますよ。
天気が良ければ、朝はキリマンジャロの朝焼けにも心が洗われますし、夜は満点の星空にうっとりします。
キリマンジャロは富士山に似た円錐型であることから日本人観光客にも人気で、ザアフリカなサバンナの草原の景色の後ろに大きくそびえるキリマンジャロに酔いしれることでしょう。
ナイロビからの行き方
行き方は陸路か空路になりますが、空路は基本的に旅行会社やロッジのアレンジが必要になることが多いので、ここでは陸路の紹介をします。
ロッジの数が多く、一番時間がかからないのがキマナゲートに到達するルートです。
ナイロビからは230kmほどで、モンバサロードをナイロビからエマリという街までひたすら真っ直ぐ進みます。そこをロイトクトク方面に右折、またひたすらまっすぐ進みます。キマナという街を過ぎてShellを通り過ぎるとアンボセリ方面に進む道があるので、ここを右折するとアンボセリ国立公園のキマナゲートに到着します。
エマリの場所とキマナさえ覚えていけばあとはまっすぐ進んでいるだけです。
だいたい4時間半くらい、渋滞がなければノンストップで3時間半で着くこともあります。
モデルプラン
ナイロビからの1泊2日がメジャーなプランです。週末の時間があれば十分アンボセリを楽しめます。
1日目
8:00 ナイロビを出発
12:30 ロッジに到着、ランチ
15:00 サファリ開始
18:00 パーク閉園
19:30 ディナー
2日目
6:00 ブレークファースト、チェックアウト
6:30 モーニングサファリ
9:30 サファリ終了、ナイロビへ
2日目のランチをロッジで済ませてからナイロビに戻るというゆったりプランもいいですね。
基本的に日中は動物の活動が少なくなるので、夕方と早朝が狙い目です。
アンボセリの入場料は24時間有効なので、日にちをまたいでも同じチケットで国立公園に入れます。
旅行シーズン
7-8月と12-1月の初めがハイシーズン。ロッジの値段が倍以上になります。
この時期の値段が高くなるのは欧米人のホリデーシーズンに重なるからです。逆にローシーズンは4-6月あたり。ただローシーズンだからといって動物が見られないわけではありません。
気をつけたいのは天気。3月の後半から5月の後半が雨期、11月から12月の半ばまでも雨期なので、この時期はキリマンジャロが雲に隠れてしまうことが多いです。ただ最近少雨が続いているので、雨期なのに曇っても雨が降らないこともあります。逆に雨が降らない時期は乾季で埃がすごいので、埃対策は必須です。
また7-8月はかなり冷え込みます。ケニア=赤道直下=暑いと思って来てしまうと10度くらいまで下がる日がありびっくりします。標高も1500mと高いので、7-8月以外でも朝晩は冷え込むので気をつけてください。
料金
ロッジ代(昼夜朝ご飯つき) 100USD~
ナイロビからのサファリカー(2日) 約350USD
パーク入園料 60USD (外国人価格)or 1030 KES(レジデンス価格)
ドライバー入園料、車両入構料 1000KES程度
ドライバーの宿泊費 約1000KES
ロッジでの飲み物代 約20USD
(100KES=約1USD)
外国人価格で一人で旅行しようとすると1泊2日で最低550USDかかります。結構サファリはお金がかかるんです。
・ロッジ代
ロッジはパークの中にSerena lodgeとOl Tukai lodgeがありますが、この2つが一番豪華で値段が高いのですが、私はまだ試せていません。
いつも使っているのがKibo Safari Campというロッジ。キマナゲートのそばにあり、アクセスもよくおしゃれなテントのお部屋が売りの豪華なキャンプです。
マネージャーと友達ということで、いつも一人100USDで泊まらせてくれるため、友人が来たときは彼経由で予約を入れています。7月のハイシーズンは120USDに値上がりしましたが、逆に5月のローシーズンにはツインで一人80USDで泊めてくれました。朝昼晩全てビュッフェスタイルのご飯も嬉しく、誕生日の人がいればケーキをオーダーしておけば、スタッフがサプライズでケニア式のバースデーセレブレーションもしてくれます。
・サファリカー代
ナイロビからの移動が一番お金がかかります。旅行会社に頼むと2日でサファリカーが350USD程度かかるそうです。
ナイロビからNAEKANAというマタトゥ(片道600KES)で私が住んでいるロイトクトクまで来て、ロイトクトクから1泊2日でサファリカーを貸し切ると10800KES(ドライバー入園料、車両入構料つき)という破格でアレンジできますが、かなりレベルが高いので、ナイロビからサファリカーでアンボセリまで行ってしまうのが一番良いと思います。1人ではなくて何人かで来た方がサファリカー代を割れるので一人当たりの負担が減りますよね。
・パーク入園料、ドライバー入園料、車両入構料
アンボセリに入園する際に支払います。気をつけないといけないのが、クレジットカードまたはM-pesa(ケニアの電子マネー)のみの支払いになります。
またドライバー入園料、車両入構料、ドライバーの宿泊費はナイロビで車を貸し切る際に誰が負担するのか確認しておくといいと思います。
役立つ情報
・基本的にアンボセリ国立公園内では車の外に出ることはできませんが、オブザベーションヒルという丘のみ外に出ることができます。この丘からアンボセリを一望することができるので、一度行ってみるといいと思います。ただキマナゲートから少し距離があるので、閉園ぎりぎりには行かない方がいいです。
・ロッジが手配するサファリカーはドライバー同士が無線で動物の目撃情報を交換しています。旅行会社がアレンジする車やロッジ経由でサファリを予約する場合はそういったサファリカーが使えるのですが、割高(Kibo Safari Campでは1日200USD)なので、そういった車のドライバーに動物の目撃情報を聞きましょう。おしゃべり好きのケニア人は惜しげもなく教えてくれます。
・Serena lodgeとOl Tukai lodge以外はパークの外にホテルがあるので、18時の閉園時間までに出ないといけません。ただ暗黙の了解で18時半くらいまでは大丈夫というようになっていて、18時を過ぎても多くのサファリカーが残っています。私は一度18:45に出たことがありますが、何も言われませんでした。
Tsavo west parkに行った時に一時間くらい遅れてこれはやばいかなと思っていたのですが、友人が病気でゆっくり運転せざるを得なかったと言ったら通してもらいました。タイヤがパンクしたなど適当な理由を話してしれっと出ていきましょう。真面目に対応していたら汚職職員にお金を要求されますよ。
・マサイの集落を訪れた際や道中に子どもたちにお金やお菓子をねだられることがあるかと思いますが、ローカルでコミュニティ開発をしている身としては渡すのは避けていただきたいなと思っています。欧米人は結構渡しているのですが、子どものときから、外国人=何かをくれる人たちという意識が身に着いてしまうと、将来援助に依存し、自分たちで村を良くしようという意識を持った人が生まれにくくなってしまいます。
特に観光客が良く来るアンボセリの周辺はそういった意識を持った人が多く、いかに外国人にいい顔をして援助やお金をもらうかを常に考えています。
まとめ
日本からケニアに来る場合は航空券代も高く、アジアに比べて観光するには出費がかさみますが、アンボセリは人生に一度は訪れておきたい素晴らしい場所です。サファリで珍しい動物を見つけるのと同時に、雰囲気の良いロッジでの食事や滞在も楽しめます。是非一度訪れてみてはいかがでしょうか。