日本から途上国の現場へ戻ってきた直後のメンタリティー
年末の一時帰国からケニアに戻ってきました。
日本でたくさんの家族・友人と会い、大いにリフレッシュしてきました。
毎度そうなのですが、現場に戻ってきた直後は精神的に良い状態であることが多い。
この精神状態はどんなものであるのか、なぜそうなっているのか、今後この状態はどう変わっていくことが予想されるのかを記しておくことによって、仮に精神的に落ち込んだときでもどう向き合えばいいか考えておきたいと思います。
1.孤独感がない
ケニアに戻ってきて数日ですが、一人でいても寂しいと思うことがありません。
一人でご飯を食べていても、作業をしていても周りが気にならず今食べているもの・やっていることに集中できています。
精神的に落ち込んでいるときだと、一人でいるとなんだかネガティブな感情になり、周囲に羨望の目を向けてしまい、今やっていることにも集中できないことがあります。
・理由
これは日本で心おける人たちと思うがままに喋り、笑ったからで、その感覚がまだ自分に残っているからだと思います。
・今後起こり得る状態と向き合う方法
今後ルーティン化した日常に楽しみが見つけられず、周囲で嫌なことが起こったりすると、孤独感が表出してくると思います。
私の経験からいうと、現地駐在の場合、だいたい途上国の田舎に1カ月継続して滞在しているところでそのような感情が出てきます。
一カ月に一度は首都に脱出して友人と会い美味しいものを食べ、笑う。
気のおける友人とスカイプする。
寂しいと感じている自分を途上国の現場になじめないダメな人間だと捉えるのではなく、その自分を認めてあげることで、少しは孤独感と共に生きていくことができると思います。
2. ポジティブな思考
比較的ポジティブな思考を維持できています。
何かネガティブな考えが浮かんできても、いやいやポジティブな側面もあるよねと、両方の面が自然と見れています。
目の前のことを1つ1つこなしていくことに達成感があり、時間を大切に使おうと意識できています。
・理由
帰国時にリラックスできたことが一番ですが、それに加えて周囲の人の前向きな発言や姿勢に良い影響を受けたからだと思います。
社会を良くしたいという強い志を持って、実現したいことを語る姿や、
目標の達成に向けての具体的な筋道を描き、それを実行している姿勢に、
さらに今やっていることを楽しんでいるその姿に、
刺激を受け、自分も頑張ろうと思わせてもらいました。
・今後起こり得る状態と向き合う方法
今後リラックスできない環境に長期間自分の身を置き、意識の高い人が周囲にいない場合、ポジティブな思考が減っていくことが予想されます。
ひどいときには一つのネガティブな考えに固執し、だらだらとそのことをずっと考えてしまう、ネガティブスパイラルに陥る危険性もあります。
Youtubeをだらだらと見てしまい、気づいたら1日が終わっていたなんてこともあるかもしれません。
孤独感と向き合う方法と同様、これも定期的に環境を変えてリラックスすることが必要です。
有り難いことに、今年は友人と定期的に自分の目標達成度合いを報告し、お互いフィードバックを出し合う機会を作ることを決めました。目標達成に向けて何か手を動かしておくことで、だらだらとネガティブに考えてしまう時間を減らします。
3.まとめ
日本から途上国の現場へ戻ってきた直後の自分の感情を書き記しておくことで、
今後起こり得る精神状態と向き合う方法の布石を打っておこうと思って、ブログを更新しました。
環境が劣悪でも、自分を律し、目標に向かって頑張ることができる人もいると思います。
ただ自分は違うのかもしれません。
私は環境に大いに影響を受けてしまう人なのだと思いました。
今まで私がいた環境が恵まれすぎていたということも理解しました。
志高く、前向きで、気のおける人たちに囲まれて、自分も良い刺激を受けて頑張れました。
環境は大事。自分でその環境を選ぶこともできます。
こうやって書いてくると途上国の現場の困難に直面したときは、外に活路を見つけるだけが良い精神状態を保つ解のように思えてきます。その方法を作っておくことも大事。でも今年は、今いる場所を少し愛してみたいと思います。
やる気のない人だったり、価値観が合わない人と無理に一緒にいる必要はありません。
一方で、全員が全員そういう人ではないです。
このド田舎の環境でも尊敬できる人たちを見つけたい(身近にいるけど気づいていないだけかもしれない)。
またダメな面が見えてしまう人の中にも、何か良い面を持っているかもしれません。
そういった人のポジティブな面にも目を向けていけたら、このド田舎でも良く生きていけると思います。
辛かったら外に解決策を見つけだしてもいい、でも今いる環境の中にも何か解があるのかもしれない、そういったスタンスで2019年も頑張っていきたいと思います。
心身の健康を保ち良く生きたい、その中で少しでも世の中を良くしたい、ただそれだけなのです。