海外生活(途上国生活)で寂しいと感じたときに、孤独を乗り越える方法
「モノの贅沢より人との繋がりの方が生きていくために大切」
これは、最近NGO仲間でお互い途上国の田舎生活を送っている友人と合意した事実です!
海外生活・途上国生活でも首都や大きな都市にいれば、日本人仲間がいたり、コミュニティを見つけることができるかもしれない。
一方首都から遠く離れた田舎で活動することの多いNGOが活動している地域では日本人どころか外国人すらいないことの方が多い。
NGOで働いている人は、自分に厳しく人に優しい人だから寂しさとか苦ではないんじゃないの?と思われるかもしれないが、
答えは否。
私たちも皆さんと同じ人間。マザーテレサではありません。寂しさを感じます!笑
私が生活しているケニアの田舎町から首都ナイロビまで車で4時間。
たまにサファリに来ている白人を除くとほぼ100パーセント地元の人だ。
ケニアに来る前はミャンマーにいたが、そこも首都ヤンゴンから車で7時間かかる場所。
これまで途上国生活で孤独を感じては、色々と試行錯誤しては失敗しての繰り返し。
孤独にさいなまれて辛いことも何度もあった。
だからこそ、同じような悩みを抱えている人たちや今後海外生活を送る予定の人たちに向けて、失敗しないための”比較的うまくいった方法”をお伝えしようと思います。
途上国生活の孤独をどう乗り越えるかについて書いていますが、
海外生活全体についても同じように言えることがあるかもしれません。
参考になれば嬉しいです。
□そもそもなぜ寂しいと感じるのか?
孤独を乗り越える方法を紹介する前にまず、
「途上国生活でそもそもなぜ孤独に感じてしまうのだろうか?」
一人でいる時間が異常に長い。
冒頭でも紹介した通り途上国の田舎にいると日本人や外国人の友人を見つけることは難しい。
気のおける友人がおらず一人でいることが多くなる。
地元の人たちと仲良くなればよいというのは百も承知だし、仲良くなれる人が見つかればそれはそれでハッピーだ。
しかし文化の違いや価値観の違いで、
なかなか心の底から仲良くなれる友人を見つけることが難しいこともある。
外国人がいることすら珍しい環境では、外国人=お金持ちというイメージをもって近寄ってくる人もいる。
こういう場合は対等な関係で人間関係を構築できない。
田舎ではやることも限られているので、結果的に一人でいることが長くなってしまう。
日本での生活とのギャップ
一人でいる時間が長いのに加えて、日本での生活とのギャップから寂しいと思ってしまうこともある。
日本にいるときから単独生活を楽しめているのであれば問題ないのかもしれない。
しかし幸運にも私の場合は日本での友人関係に恵まれていた。
いつも仲の良い友達と気兼ねなく話せる関係があった。
そのため、途上国の田舎に一人でぽいっと投げ込まれると、以前あった素晴らしい環境がなくなり、仲の良い友達とも直接会うことができなくなるため、
余計孤独を強く感じてしまうのだ。
それではこの孤独とやらにどうやって立ち向かっていけばいいのか。
大きく分けて自分自身に目を向ける方法と他人に目を向ける方法の2つを紹介したい。
□自分自身に目を向ける方法
孤独であるということを認める
海外で一人で生活していると多かれ少なかれ寂しいな~と感じることはある。
- 職場から帰ってきて、夕飯を一人で自分のために作らなければいけないとき
- 土日のお昼間特に予定もなく家で過ごしているとき
- レストランで一人でご飯を食べているとき
などなど日常的に寂しい~と感じる機会はたくさんある。
そのたびごとに寂しい、寂しい、寂しい!!!と感じていると精神的に滅入ってしまう。
住んでいる環境がドラスティックに変わることなんてないんだから、その現実から逃れることはできない。
今その環境で寂しいと感じてしまっている自分自身を認めてあげることで
少しは気持ちが楽になり、今自分が直面している現実と向き合うことができるのではないか。
要は、
孤独とどう戦うかという考えから脱却し、孤独とどう生きていくかと発想を変える
のだ。
継続できるものを見つける
一番まずいのは家に引きこもって”だらだら”としてしまうことだ。
寂しいという気持ちを感じる機会が多くなるし、その気持ちが大きくなってしまうこともある。
私の失敗談はミャンマー時代。インスタグラムやfacebookでの友人同士の楽しそうなカフェやディナーの写真を見ては、
「あいつはいい環境にいるよなー、それに比べて自分はなんでこんな寂しい環境に一人でいるんだ」と思い続ける日々を過ごしてしまった。
他人への印象も勝手に悪くなるし、孤独感も増す。
さらには今自分がいる現実に対して無力感が沸いてきて悪循環だった。
だらだらしてしまうことを防ぐためには生活にハリを持たせる必要がある。
私がお勧めしたいのは、何か継続できるものを見つけることだ。
例えば
- 一週間に2回はランニングに行こう
- ブログを毎週更新しよう
- 毎日15分は読書に集中しよう
などだ。
こういった目標を立てておくと生活にハリが出て毎日が充実するため、寂しいと感じる機会が少なくなる。
ただ肝心なのは継続すること。
継続できないとだらだら生活に戻ってしまう。
□他人に目を向ける方法
次は他人に目を向ける方法を紹介する。
寂しいと感じていることを認めて、何かを継続できたとしても、
やっぱり自分は孤独だと感じてしまうかもしれない。
人との繋がりを求める努力が必要だ。
日本の親しい友人と定期的にスカイプする
気のおける友人が周りにいないのであればテクノロジーの恩恵に預かればいい。
自分が今感じていることなんて堅苦しいことではなくても、何気ない会話をするだけでも孤独感が減っていく。
2週間に一回のように定期的に連絡を取れたら、そこまで日常生活で寂しいと思うことはなくなる。
近所の子どもと仲良くなる
地元の人と対等な関係を構築できないのであれば子どもと仲良くなることをお勧めする。
大人にGive me your watchって言われるとむっとするのに、
子どもに言われるとなんとなく許せてしまう。
そもそもそんなませた子どもよりも純粋な子どもの方が多い(スラムとかは違うかも)。
現在のケニア生活では、近所の子どもグループ5人くらいと立ち話をすることが楽しみの一つだ。
ずっと部屋にいると気が滅入ってくるので、なんとなく外に出る。
そうするといつもの5人組がいる。マンボ!と声をかけて他愛もない会話を続ける。
思ったことをばんばん聞いてくれるし、こっちも色々とあれこれ考えずにお話できる。今では、今生活している場所でも人との繋がりを感じられる至福の時間になっている。
お手紙を書く
SNSやオンライン電話が発展している中で、なんとアナログな!と思われるかもしれないが、意外に手紙を書くプロセスを通じて寂しさが小さくなっていくことは私の経験からは実証済みだ。
まず、手紙を書く相手のことを思い浮かべる
仲の良い友達、家族、恋人、、、
- だんだん寒くなってきたかな
- 仕事は忙しいかな
- 勉強は順調かな
そして思うがままにペンを動かす。
だいたい自分の現況をさらっと書いて相手の生活がどんな感じかを尋ねる。
最後には次回の再会を楽しみにしているということを書く。
次の日には忘れずにポストに投函。
途上国から送る郵便物は届くか届かないかドキドキものだから、
手紙を出したあとでもなんとなくそわそわする。
届いたよーと連絡が入ってやっとほっとする。
おじいちゃん・おばあちゃんからはそういう連絡は来ないけど、
毎度会うときにいつもお手紙ありがとうなんて言ってくれたりすると嬉しい。
書く前の想像(妄想?笑)→書く→投函→届くのを待つ→届いたときの連絡
の一連のプロセスがなんだかあったかい。
そして手紙・自分が書いたメッセージが相手に届くことを願っていると、
自分の意識は相手に向くためあんまり寂しいと感じないのだ。
英国での留学生活時も寂しいときこそポストカードを買ってきては、お手紙を書いていたのを思い出す。
□まとめ
いかがでしたか。
海外生活(途上国生活)では孤独を感じることが多い。
上で紹介した方法以外にも孤独と上手に付き合っていく方法や孤独を軽減する方法があるのではないかと思う。
是非自分に合う方法を見つけて充実した海外生活(途上国生活)を送ってほしいです。