kenyamatecchanのブログ

ケニアビニール袋禁止の実態をレビューするよ!

2017年9月。

ケニア渡航前びっくりするようなニュースを耳にした。

ケニアではビニール袋の生産、販売、

さらには使用の禁止。

 

慌ててスーツケースの中からビニール袋(ポリ袋)を取り除いたのを覚えている。 

 

ビニール袋を規制する法律は近隣のルワンダでも施行されていて、

空港でビニール袋を没収されるそうだ。

 

今回はケニアの実際のビニール袋規制の実態をレビューしたいと思う。

(2017年9月末の情報)

 

ケニア渡航に際して日本から持っていくべきものに関しては下記の記事をご覧ください。

kenyamatecchan.hatenablog.com

 

法律の概要

東アフリカのケニアで8月下旬から、ポリ袋の製造や販売、使用を禁止する法律が施行された。これと似たポリ袋規制をすでに行っている国はいくつかあるが、違反した場合、最大4年の禁錮刑か日本円で約400万円の罰金が科され、刑の重さなどから「世界で最も厳しい禁止法」(ロイター通信)とも指摘されている。

mainichi.jp

東アフリカのケニアで8月下旬から、ポリ袋の製造や販売、使用を禁止する法律が施行された。これと似たポリ袋規制をすでに行っている国はいくつかあるが、違反した場合、最大4年の禁錮刑か日本円で約400万円の罰金が科され、刑の重さなどから「世界で最も厳しい禁止法」(ロイター通信)とも指摘されている。
東アフリカのケニアで8月下旬から、ポリ袋の製造や販売、使用を禁止する法律が施行された。これと似たポリ袋規制をすでに行っている国はいくつかあるが、違反した場合、最大4年の禁錮刑か日本円で約400万円の罰金が科され、刑の重さなどから「世界で最も厳しい禁止法」(ロイター通信)とも指摘されている。

 

違反した場合の罰則が厳しすぎる。

最大4年の禁錮刑か400万円の罰金!

これはびびるよな~。

 

ケニア政府の環境局が出している正式な通達や細かい規則に関してはリンク先を確認していただきたい。

 

ナイロビの状況

まずナイロビのスーパーではビニール袋を渡されることはない。

ショッピングモールのスーパーやお店ではエコバック(有料)が置いてあった。

エコバックがない場合は下のような紙袋(無料)に入れられるか大きい品物はビニール袋なしで持っていくことになる。

駐車場までカートに商品を載せて持っていったが、

こまごまとしたものがばらばらとカートの中にあったので、ショッピングモールの入り口付近にたむろしている男衆に盗まれるか警戒しながら運んだ。

ナイロビで買い物するときは大・小それぞれのエコバックがあった方が便利だなと実感した。

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田舎町(ロイトクトク)の情報

次に田舎町の状況をお伝えする。

今までkenyamatecchanが住んでいる場所を明かしていなかったが、

ロイトクトクという場所に住んでいる。

場所はケニアの南方、タンザニアとの国境沿い。

マサイ族が多く住む地域だ。

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(画像はLoitokitok - Wikipediaより)

 

キリマンジャロはロイトクトクから南下したタンザニアとの国境沿いにあるので、

毎朝キリマンジャロの朝焼けを堪能することが唯一の楽しみだったりする。

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本題に戻ると、

田舎のスーパーでも例に漏れずスーパーでのビニール袋の使用は禁止になっていた。

店に入るとすぐエコバックの山。

例に漏れず私もエコバックを購入(100ksh≒100円)

 

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 割れやすいものは古い新聞紙でくるむ徹底ぶりだった。

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ケニア人の反応

いきなりビニール袋を禁止されてとっても不便だろうと思い

同僚含めて3人に”ビニール袋禁止令”についてどう思うか聞いてみた。

 

結果は

3人全員大賛成!

 

下のようなゴミが散乱している光景はケニアのどこに行っても見かける。

やぎさんがビニール袋いっぱいのごみ山で食べ残しがないか漁っていることもよくある。

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ロイトクトクでは市場のゴミはゴミ収集車が来るそうだが、家庭ごみの回収はないようだ。

個人で家庭ごみを燃やすか面倒くさい場合はそこらへんにポイしてしまう。

 

ビニール袋は環境に悪いと知っていたがやめられなかったから、

今回のような法律ができて環境を守ろうとすることには賛成だと言う。

ビニール袋がなくたって生活は不便じゃないし、

エコバックを使えばいいじゃないかとケニア政府の政策に全面的に賛成していた。

 

ケニアは意外に環境先進国?

3人のうちの1人がケニア環境政策について熱く語ってきた。

  • ケニアはお前ら先進国と違って環境先進国なんだぜ!
  • 先進国の排出する温室効果ガスやアマゾンの森林が伐採されるせいでケニアの気候変動が深刻なんだ!

 

と話し始めた。

2つ目の点の化石燃料を一切使っていないなんてあるわけない!

ということで、

レポートのデータ(2015年ケニアの発電量2295MWのうち751MW(3割程度)は石油発電)を見せたところ反論できなくなった!

エビデンス強し!

 

一方で水力が一番大きな発電元で地熱発電も盛んであり、

ケニアのエネルギー源の約70%が再生可能エネルギーである。

 

発電の絶対量が小さいので、簡単に比較はできないが、

日本は同じ2015年に84.6%の発電を化石燃料に頼っているから

ケニア化石燃料にあまり頼らない発電をしていると言ってもよいだろう。

(停電多いけど!)

 

3点目の先進国の温室効果ガス・アマゾンの森林伐採ケニアの半乾燥地帯での雨量の少なさは因果関係なのかはわからない。

近年本当に雨が少なく、家畜はやせ細っている。

伝統的な遊牧生活ではやっていけずライフスタイルも変化している。

そういった状況ゆえに遊牧民のマサイ族の友達はグローバルな環境問題をケニアの気候変動の問題の原因ととらえたのかもしれない。

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旅行者の皆さまへ

少し脱線してしまいましたが、

2017年10月中旬現在、ビニール袋を持っていたからといって、最大で4年の懲役か40000米ドルの罰金が科されたという例は聞いたことがない。

野菜マーケットに行っても野菜売りのおばちゃんが平然とビニール袋を使用している。

一方でいつ規制が強まるかわからないし、汚職オフィサーにいちゃもんをつけられても困るので、ビニール袋を所持しない方が無難だろう。

またマーケットでビニール袋に詰められた野菜を買っても、そのまま持ち歩いているといざこざの元なので、カバンの中に入れ込むことをお勧めする。

 

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